ちょっと cgal ipelet について

考え事をするときは、まず、4色ペンと紙のノートを引っ張りだします。一生懸命頭の中で考えていることを絵で起こそうとします。一本の線分に5本以上の線分が重なると(複雑になってくると)、訳が分からなくなるので、ボールペンとノートを放り投げます。つぎに、キーボードとマウスに手を置いて、Ipe (wikipedia:en:Ipe_(program)) を起動します。っていう流れになる人って、結構いるのではないのでしょうか。いないか。

Ipe を使うメリットって、TeX で論文を書かない人には、あまり理解できないのではないでしょうか?そんなことはないと思います。ちょっと前にCGAL ipelet を知って、Ipe の使い方についてだいぶ裾野が広がったと思いました。いろんなことができそうです。下の図は、CGAL ipelet の3つの機能を用いて描いています。

Minkowski sum, Apollonius diagram, convex minimal の機能を使っています。Minkowski sum は、たまに仕事でも利用したりします。Apollonius は、たまに知合いから尋ねられたりします。Convex minimal は、これは、CGAL にぜひ実装してほしいとお願いしていたので、この機能を知ったときにはすごくうれしかったです。でも、それは昔。この構造を利用したアルゴリズムは、お蔵入りテーマの一つになってしまいました... ふむむ...

今回、CGAL ipelet で simple polygonalization の生成とかいう、変な機能を個人的に実装しました。使い道は皆無なのですが、CGAL の簡単な使い方を知る上で、実装してみて良かったです。また、window query 的な機能を使った描画支援もできそうだとわかったことも良かったと思います。

この作図は、Windows XP で行いました。Mac OS X でも CGAL ipelet は使えることは使えるのですが、コンパイルが面倒なのでダメです。Makefile を書き換えるのがとっても面倒です。簡単に導入できるようになったら、今考えている機能とともにご紹介できれば良いなぁと思っています。